春は体の中から整理整頓

“ラク”して血巡りアップ!
不調の季節を乗りきろう

代表的な女性の不調として知られる「冷え」や「むくみ」と深く関わる「血流の悪化」は、実は体内に生じた「バランスの乱れ」が原因。
さまざまな不調が増える春に取り入れたい「血流アップのコツ」を、
医学博士の白濱龍太郎先生に伺いました。

PROFILE

医療法人 RESM(リズム) 理事長 白濱 龍太郎 医師

医療法人 RESM(リズム) 理事長
白濱 龍太郎 医師

医学博士、日本睡眠学会認定医、日本内科学会認定医、日本医師会認定産業医。健康を支える睡眠と呼吸の重要性に着目し、大学病院をはじめさまざまな病院、専門クリニックで診療にあたってきた専門家。「RESM(リズム)新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック」院長。多数の著作を手掛け、講演・メディア出演も行っている。

「血流が悪い体」に、
慣れてしまっていませんか?

「私、冷え症なのよね」と言いつつ改善する努力をしていなかったり、「むくみは気になるけど、今は問題ないからきっと大丈夫」と軽く考えていませんか?
実はそのまま放置すると、血流をどんどん悪化させることになるため、注意が必要なのです。

そもそも「血流」は、健康維持に欠かせない循環システム。
全身の臓器が機能する上で必要な酸素・栄養などを体の隅々まで届け、体内の老廃物を回収する役割を担っています。
これが滞ると、余分な水分などが溜まり、むくみや冷えにつながるだけでなく、新陳代謝が乱れて肌荒れを引き起こします。さらには、あらゆる器官の機能が低下し、病気のリスクを高める悪循環に陥ってしまうのです。

血流を促進するには、手足をマッサージしたり温めることも有効です。しかし、一時的には改善されても、すぐ元に戻ってしまったり、なかなか効果を実感できない方も少なくありません。
大切なのは、「血流を根本から見直すこと」なのです。

病気のリスクが高まる悪循環病気のリスクが高まる悪循環

血流がスムーズになるのは、
「自律神経」のおかげ。

血液は、血管が伸縮・拡張することで全身を巡っていますが、それをコントロールしているのは「自律神経」という末梢神経です。
自律神経は活動に関わる「交感神経」と、リラックスに関わる「副交感神経」が1:1のバランスで働くことで、24時間休むことなく血管を動かしています。

ところが近年、仕事が忙しくなるなど、オンタイムでのストレスが増える一方、オフタイムに上手にリラックス状態へ切り替えられず、副交感神経の働きが低下し、交感神経とのバランスを崩す女性が増えています。
これはストレスに弱い人に限った話ではありません。
メールやSNSなどで24時間いつでも他人とつながる現代社会は、誰もがリラックスしにくい状態にあり、このような自律神経のバランスの乱れが、血流を滞らせる原因になっているのです。
つまり血流をアップさせるには、副交感神経の働きを高めて「自律神経のバランスを整えること」が不可欠なのです。

※末梢神経とは、体内のあらゆる器官とつながり、情報の伝達を行っている神経のこと。「運動神経」と「自律神経」の2つがあります。

血流が滞る原因血流が滞る原因

あなたの
「自律神経の状態」
をチェック!

いずれかに当てはまる場合、日常生活でうまくリラックスできていない可能性があります。

  • 睡眠の悩みがある

    疲れているのに眠れない、朝起きた時に熟睡感がない、日中に居眠りをしてしまう人は、夜にリラックスできず睡眠が乱れている可能性があります。

  • 脈が早くなっている

    正常な脈は1分間に約60回ですが、運動などをしていない状態で1分間に80回を超えている場合は、緊張状態にあるといえます。

  • お腹の調子が悪い

    腸内のぜん動運動は自律神経によってコントロールされています。そのバランスが乱れると、便秘や下痢などの症状が表れます。

さあ、血流を改善しましょう!

病気のリスクを下げる好循環病気のリスクを下げる好循環

コツ115分休むだけ!自律神経は
「だます」ことでリセットできる。

自律神経は自分の意志でコントロールできませんが、簡単に「だます」ことができます。つまり、リラックスできないために、副交感神経の働きが悪い状態なら、リラックス状態を意図的につくればいいのです。

おすすめは、1日の中で「空白の時間」をつくること。
どんなタイミングでもいいので、仕事や他人の干渉をシャットアウトし、自分が落ち着く場所で15~20分ほど過ごしてください。
日ごろ、自分で休憩をとっていると思っていても、案外心からリラックスはできていないものです。スマートフォンはオフにして、静かなカフェでお茶をしたり、公園で散歩をするなど、1日フル稼働ではなく「上手にサボること」を癖づけてください。
ただし、数日続けただけでは自律神経のバランスは戻りません。少なくとも3週間~1カ月は継続しましょう。続けることで自律神経のバランスがリセットされ、血流も整ってきます。

\ たとえば、こんな過ごし方もOK! /

自分なりのリラックスできる空間を
見つけましょう。

自分なりのリラックスできる空間を

コツ2「ちょっとプラス」の新習慣!
春も不調を寄せ付けない。

一度リセットしたはずの自律神経も、不規則な生活やストレスが続くとすぐにバランスを崩してしまいがちです。
特に春は、1日の中で気温差が激しいだけでなく、生活環境も大きく変わることが多いため、緊張した状態が続いて血流も滞り、さまざまな不調が表れやすくなります。
そこで、春を健やかに乗りきるために、いつもの健康習慣にちょっとプラスするだけの新習慣をご紹介します。できる範囲で取り入れて、不調を寄せ付けない体を手に入れてください。

「毎日朝ごはんを食べる」にプラス!

朝ごはんを「和食」にする

主食、主菜、副菜で構成される和食は、1食でさまざまな種類の栄養が補えます。特に味噌汁は、副交感神経の働きに関わるセロトニンの原料、トリプトファンを含むのでおすすめです。

「できるだけ階段を使う」にプラス!

「ウオーキングシューズ」で通勤する

太ももの大腿(だいたい)筋を動かすと血流がアップ。
可能であれば、通勤中だけでもウオーキングシューズにすると、長い距離も歩きやすいので運動量も自然とアップします。

「オフィスで温活」にプラス!

春も「腹巻」で冷え対策

骨盤周りには血管が多く集まっています。
春は急な気温の低下によって体を冷やしやすいので、体温を保つために、冬だけでなく春も腹巻を活用しましょう。

「睡眠時間を確保する」にプラス!

「眠る前の30分」を変える

眠る前に副交感神経の働きを高めることで、睡眠の質が上がります。
就寝30分前にはスマートフォンなどのブルーライトから離れ、やわらかい灯りの中で好きなことをしながら過ごして気持ちを静めましょう。

LIMITED EDITION beauty24とは

LIMITED EDITION beauty24は、24時間のキレイを応援するプロジェクトです。
シーズン毎に女性が抱える悩みに向き合い、美と健康の専門家がくわしくアドバイス。
食事・運動・睡眠・リラックスというテーマから、さまざまなビューティー情報を発信します。

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