魯山人の器によるもてなし。参加者募集
解説    美を愛し、食を愛した昭和の巨人、北大路魯山人(きたおおじ・ろさんじん 1883-1959)。没後半世紀近く経つ今もなお、その作品は多くの人々を魅了してやみません。京都に生まれた魯山人はまず書家を志し、石などに字を刻み印章を作る篆刻(てんこく)家としてその経歴を始めました。パトロンともなった風流人たちとの出会いから美食に目覚め、会員制の料亭を経営し、料理を彩る陶磁器への関心を育みます。陶芸を始めたのは40代という遅いスタートでありながら、魯山人はもちまえの美意識により、独自の器を誕生させたのです。織部、志野、瀬戸、備前など、特定の窯や様式にとらわれることなく、その手によって生み出された多種多様な作品は、ひとつの宇宙にも例えられましょう。そして日本国内だけでなく海外でも高い評価を受け、ピカソやシャガール、イサム・ノグチなど、外国の芸術家とも親交を結びました。
   本展覧会でご紹介するカワシマ・コレクションはアメリカから里帰りしたもので、アメリカで魯山人が評価されるきっかけをもたらしたシドニー・カドーゾ氏の収集品が中心となり、ほとんど使用されることのなかった秘蔵の名品です。また作家ゆかりの料亭である紀尾井町・福田家、銀座・久兵衛で今日にいたるまで愛用され続けている食器などもあわせて展示し、約110点の陶磁器、漆芸、絵画などによって魯山人の作品世界を展覧いたします。
織部花器
会期
展覧会名 魯山人の宇宙
会 期 2005年4月8日(金)~5月15日(日)
※会期中無休
開館時間 午前10時~午後8時 入館は閉館の30分前まで
入館料 一般:800(600)円、大学生・高校生:600(400)円、
中学生・小学生:400(200)円
*消費税含む  *( )内は前売り及び20名以上の団体料金
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会 場 そごう美術館(横浜駅東口・そごう横浜店6階)
主 催 財団法人そごう美術館、神奈川新聞社
後 援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
協 力 財団法人日動美術財団、紀尾井町・福田家、銀座・久兵衛
 修業時代、「神様が何でも一つ望みをかなえさせてやるといったら何を望むか」と問われ、「食べたいものを食べたい時に食べたいだけ食べられるような生活を一生送りたい」と答えたという若き日の魯山人。20代の頃から食に関心をもち、素封家との交流を通じその感性は磨かれていきました。1921年、知人とともに興した「美食倶楽部」で腕を振るった魯山人は、その後赤坂山王に「星岡茶寮」をひらき、特に椀物の味にこだわり、その味つけは他の人に任せることなく必ず自ら行っていたといいます。
 紀尾井町・福田家と銀座・久兵衛は、魯山人の最晩年までつきあいがあった縁の深い料亭です。料理旅館を始めようとしていた福田家の女将から助言を求められた魯山人は、「まず私の食器を使いなさい」と応じ、鎌倉の自宅からも足繁く通いました。そして食通で知られた魯山人が「握り寿司の名人」と絶賛したのは久兵衛の初代主人で、1959年に入院した魯山人を毎日のように見舞うほど近しい関係にあったのです。
●ギャラリートーク(当館学芸員による作品解説)のお知らせ:3月9日を除く毎週土曜日午後2時から
お問い合わせ
〒220‐8510 横浜市西区高島2-18-1そごう美術館  電話(045)465-5515
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