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記念講演会

 紫式部が『源氏物語』を書き綴ってから約1世紀後、平安時代後期(12世紀前半)に制作された国宝「源氏物語絵巻」。現存最古といわれるこの物語絵巻は、保存のために詞書と絵を切り離し額装され、徳川美術館に詞書28面と絵15面、五島美術館に詞書9面と絵4面が所蔵されています。
 源氏物語の華やかな舞台が描かれていた絵巻は、色が褪せ、剥落が進み、当時の面影はありません。この絵巻が描かれた当時の姿はどのようなものであったのか、人々はその姿を想像してきました。
 そして近年の科学の進歩により、平成10年には、X線撮影や顔料分析といった現代の高度な技術による科学分析が行われ、失われたはずの図柄や模様が判明し、施されていた色彩が明らかになりました。さらに平成11年よりはじまった「源氏物語絵巻」復元模写プロジェクトでは、その研究成果をふまえ、現代の日本画家の洞察と経験によって絵19面が復元され、約900年前に描かれた当時の色鮮やかな絵巻が見事によみがえったのです。その制作過程はNHKの特集番組「よみがえる源氏物語絵巻」シリーズで紹介され、大きな反響を呼びました。
本展ではこの「平成復元模写」とともに、江戸時代からこれまで制作されてきた様々な模写作品などをあわせて紹介し、華麗なる王朝絵巻の魅力に迫ります。

  主な出品作品  
  よみがえる源氏物語絵巻  
 
展覧会名 よみがえる源氏物語絵巻 ~平成復元絵巻のすべて~
会 期 2007年3月1日(木)~4月1日(日) 会期中無休
開館時間 午前10時~午後8時、最終日は午後5時閉館、入館は閉館の30分前まで
入館料 大人1000(800)円
大学・高校生800(600)円
中学生以下無料

*消費税含む  *(   )内は前売および20名さま以上の団体料金
*障害者手帳をお持ちの方およびご同伴者1名さまは、ご優待料金(前売料金)にてご入館いただけます。
会 場 そごう美術館(横浜駅東口・そごう横浜店6階)
主 催

財団法人そごう美術館、NHK横浜放送局、NHKプロモーション、徳川美術館、五島美術館

後 援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
制作協力 NHK中部ブレーンズ
  お問い合わせ
そごう美術館
郵便番号220-8510  横浜市西区高島2-18-1
電話045(465)-5515〈美術館直通〉
よみがえる源氏物語絵巻
記念講演会
ーマ「よみがえった国宝・源氏物語絵巻」
講師: 四辻秀紀
  (徳川美術館 学芸部部長)
日時: 3月7日(水)午後2時より
場所: そごう美術館展示室内
参加費:無料
※ただし入館料が必要となります。
参加方法:60名さま分の椅子席をご用意いたします。当日、午前10時よりそごう美術館入口にて整理券を配布します。混雑の際は入場を制限させていいただきますので、ご了承ください。
当館学芸員によるギャラリートーク

日時:毎週土曜日 午後2時より

 
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