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キスリング展
キスリング展

《赤いセーターと青いスカーフをまとったモンパルナスのキキ》1925年
プティ・パレ美術館、ジュネーヴ蔵

 エコール・ド・パリを代表する画家の一人であるモイーズ・キスリング(1891-1953)。ポーランドに生まれたキスリングはクラクフの美術学校に学び、恩師の勧めを受けて、故郷を離れてパリへと向かいます。社交的な性格であったことから、モディリアーニ、ピカソ、ブラック、藤田嗣治、パスキンら多くの画家たちと親交を深め、多様な文化的背景をもつエコール・ド・パリの画家の中心的な存在となりました。またジャン・コクトー、アンドレ・サルモン、マックス・ジャコブら詩人とも交流し、「モンパルナスのプリンス」とうたわれるほど、社交界の花形となったのです。第一次世界大戦にはフランスの外人部隊に参戦して、その軍功によりフランス国籍を得ます。その後、一時アメリカへ逃れますが、再びフランスへ戻り、南仏サナリーに構えた別荘で亡くなりました。
 キスリングはモンパルナスのキキらをモデルにして、魅力的な女性像を多く残し、その人物像は憂いをおびた表情を見せると同時に官能性をもたたえています。このほか、静物、花、人物、裸婦、風景など多数の作品を誕生させ、そのつややかな質感と鮮やかな色遣いは画家の真骨頂ともいえます。
 生誕100年を記念して行われた展覧会以来、日本においてはおよそ15年ぶりとなる本格的な回顧展となる本展覧会では、プティ・パレ美術館(スイス・ジュネーヴ)のコレクションを中心として、国内所蔵の作品なども加えた油彩画60点あまりを公開します。キスリング独特の濃密な表現を堪能していただけることでしょう。
     
 
主な出品作品
 
《ミリアムの肖像》1950年
プティ・パレ美術館、ジュネーヴ蔵
《赤毛の裸婦》1949年
プティ・パレ美術館、ジュネーヴ蔵

 
《アルルの女》1952年
プティ・パレ美術館、ジュネーヴ蔵
  《ガリ神父》1953年
プティ・パレ美術館、ジュネーヴ蔵
   
 
     
展覧会名 キスリング展
会 期 2007年7月26日(木)~8月26日(日) 会期中無休
開館時間 午前10時~午後8時
※最終日は午後5時閉館 ※入館は閉館の30分前まで
入館料 大人 1,000(800)円
大学・高校生 800(600)円
中学生以下無料

*消費税含む  *(   )内は前売および20名さま以上の団体料金
*障害者手帳をお持ちの方、およびご同伴者1名さまは、ご優待料金(前売料金)にてご入館いただけます。
会 場 そごう美術館(横浜駅東口・そごう横浜店6階)
主 催 そごう美術館、日本経済新聞社
後 援

フランス大使館、神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、

協 力 エールフランス航空
企画協力 株式会社ブレーントラスト
《画家の家から見たサナリー風景》1951年
プティ・パレ美術館、ジュネーヴ蔵
さあ、夏休み!
こども向けプログラムが
盛りだくさん!!
ギャラリートーク
◎毎週火曜日・土曜日 午後2時から 火曜日はお子さま向けにわかりやすくお話しします。
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お問い合わせ
そごう美術館
郵便番号220-8510
横浜市西区高島2-18-1
電話045(465)5515〈美術館直通〉
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