今年で16回目を迎える「nine colors」。西武渋谷店にゆかりの深いアーティストや新鋭の注目アーティストなど、オリジナリティー溢れる9名の若手作家による作品をご紹介いたします。
わたあめのようなキャラクターに、時代や社会の流れの狭間に生きる者を投影した作品を制作する山田美優。「複製」という行為から生み出される「ズレ」を通して、「不可能性」や「不完全性」を作品に仮託する大澤巴瑠。香港の風景に感銘を受け、ネオンサインと看板を組み合わせた作品を制作する杉田万智。ネットなどで見た画像から「見えないこと」をテーマに作品を制作する長島伊織。作中で他者との密接なコミュニケーションや共存の模索、または融合などを試みる倉敷安耶などの作品の数々をお楽しみいただけます。
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山田美優「Blown'in the wind」
Acrylic on canvas
41×31.8cm 46,200円 -
倉敷安耶「Transition #Salome」
Mixed media
145.5×122cm 330,000円 -
水戸部春菜「Joyful,joyful」
Water based ink,acrylic on canvas
91×91cm 198,000円 -
杉田万智「Well-being」(参考作品)
oil on canvas
162×130.3cm -
大澤巴瑠「onomatopoeia#2」
Acrylic, chinese ink, silver leaf, hemp on panel
270×190.9×6cm 165,000円 -
東慎也「Tiger pot」
oil on canvas
91×72.7cm 220,000円 -
長島伊織「untitled」
oil on canvas
72.7×53cm 275,000円 -
田口愛子「35°39'42.2"N 139°41'59.4"E」
Acrylic, oil on panel
59.4×84.1×2.7cm 275,000円 -
杉山日向子「《AΩ》」
oil on canvas
162×454.6cm
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[経歴]
1994年 大阪府生まれ 2020年 京都造形芸術大学大学院芸術研究科ペインティング領域修了 [主な展覧会歴]
2020年 個展「Human.Human?Human!」(COHJU contemporary art・京都)
個展「Joint technique」(西武渋谷店)
「SHIBUYA STYLE vol.14」(西武渋谷店)2021年 個展「密林からのナックルボール」(EUKARYOTE・東京)
「nine colors XV」(西武渋谷店)
「ジェットストリーム論法」(COHJU contemporary art・京都)
「young okazaki vol.01」(MtK Contemporary Art・京都) -
[経歴]
1997年 東京都生まれ 2020年 多摩美術大学美術学部油画科卒業 2021年 京都芸術大学大学院修士課程入学 [主な展覧会歴]
2021年 「鬼頭健吾×薄久保香 推薦作家展」(西武渋谷店)
「SHIBUYA STYLE vol.15」(西武渋谷店)2022年 「THE SELECTED」(elephant STUDIO・東京)
「ART WONDERLAND」(そごう千葉店)
「はじまれり」(ARTDYNE・東京) -
[経歴]
1993年 兵庫県生まれ 2020年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻修了 [主な展覧会歴]
2018年 「視覚の再配置」(SHIN美術館・韓国) 2021年 個展「BnA_WALL 3rd Mural A~ya Kurashiki Solo exhibition」(BnA_WALL・東京)
個展「GRAVE」(TSUKURU WORK・東京)
「SHIBUYA STYLE vol.15」(西武渋谷店)
個展「そこに詩はない。それは詩ではない。」(myheirloom・東京)
「THE SELECTED」(elephant STUDIO・東京) -
[経歴]
2000年生まれ
2022年 女子美術短期大学部美術コース研究生卒業 [主な展覧会歴]
2020年 「SHIBUYA STYLE vol.14」西武渋谷店['21] 2021年 「nine colors XV」(西武渋谷店)
「現われの形象」(ARTDYNE・東京)2022年 「Artificial Phenomenon」(Centurion Lounge,Regent Hotel・台北) -
[経歴]
1997年 東京都生まれ 2020年 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
メインビジュアル背景デザイン2022年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業 [主な展覧会歴]
2018年 「glamhate 2nd collection」(Room_412・東京)
「sprinkler of UZU」(渋谷 E-Base・東京)
「Transe」(表参道ホワイトスペース・東京)2021年 「鬼頭健吾×薄久保香 推薦作家展」(西武渋谷店)
「SHIBUYA STYLE vol.15」(西武渋谷店) -
[経歴]
1994年 東京都生まれ 2015年 ロンドン芸術大学セントラルセイントマーチンズ修了 2018年 ロンドン芸術大学ウィンブルドン・カレッジ・オブ・アート卒業 [主な展覧会歴]
2018年 「Paralla×Art Fair」(Chelsea Town Hall・ロンドン) 2019年 「Discover the one Japanese Art 2019」(The Menier Gallery・ロンドン)
「While Supplies Last」(Bellevue Arts Museum・ワシントン)2020年 「五感で旅する世界旅行」(西武池袋本店) 2021年 「SHIBUYA STYLE vol.15」(西武渋谷店)
個展「35°40'10.0"N 139°45'42.7"E」(Gallery Hayashi・東京)2022年 「THE SELECTED」(elephant STUDIO・東京) -
[経歴]
1997年 大阪府生まれ 2020年 武蔵野美術大学油絵学科卒業 [主な展覧会歴]
2019年 「SHIBUYA STYLE vol.13」(西武渋谷店) 2020年 「nine colors XIV」(西武渋谷店)
個展「URTLAMARINE」(西武渋谷店)2021年 個展「破片」(そごう横浜店)
個展「WINGSPAN」(ギャラリー和田・東京)
個展「枠の中を歩くこと」(武蔵野美術大学/FAL・東京)
個展「みちばたの手紙」(SCÈNE・東京)
「イケセイスタイル」(西武池袋本店)2022年 個展「Outline」(そごう広島店) -
[経歴]
1995年 神奈川県生まれ [主な展覧会歴]
2018年 「アートアワードトーキョー丸の内」(行幸地下ギャラリー・東京) 2019年 「枕崎国際芸術賞」(枕崎市文化資料センター南溟館・鹿児島) 2020年 「岡本太郎現代芸術賞」(岡本太郎美術館・神奈川) 2021年 個展「don't try」(西武渋谷店)
「群馬青年ビエンナーレ」(群馬県立近代美術館・群馬)
個展「town」(galleryN・愛知)
「わからなかった昨日の翌日」(豊田市美術館ギャラリー・愛知) -
[経歴]
1994年生まれ
青山学院大学卒業[主な展覧会歴]
2020年 個展「生とその過程/Before Birth」(MEDEL GALLERY SHU・東京)
個展「明日へ」(中目黒蔦屋書店・東京)
「SHIBUYA STYLE vol.14」(西武渋谷店)['21]2021年 個展「Twins」(MEDEL GALLERY SHU・東京) 2022年 「CROSSROADS展」(WHATCAFE、biscuit gallery・東京)
西武渋谷店 アートディレクター寺内俊博 / Toshihiro Terauchi
1989年 西武百貨店入社。ヴァンクリーフ&アーペルなどブランド業務に携わる。2000年からアートディレクターに就任。
公募展「Kawaii賞」や「シブヤスタイル」などの数々の若手育成企画を手がけ、西武渋谷店がストアコンセプトに掲げる「Art meets Life」のプロモーションとして「SIDECORE」、「D*Face -Social DIScontent-」や「Meguru Yamaguchi -HIGHER SELF-」など渋谷のカルチャーと親和性のあるストリートアートの展示をプロデュース。深堀隆介やヨシダナギなどの国内巡回展を手がける。
プライベートでも海外のアートフェアやミューラルを巡り、写真やグラフィティー、主張のある立体作品をメインに収集。最近は古美術にも散財中。
Interview アートディレクター寺内俊博が語るnine colors
今年で16年目を迎えるnine colors展は、年末恒例の登竜門企画SHIBUYA STYLE展から9名の平面表現作家をセレクトしたグループ展で、次代の個展作家を育てる企画としてスタートしました。
当時のアートマーケットはリーマンショックのあおりで惨憺たる状況でしたが、こういう時代だからこそ新しいものを創り出せるんだと、若い作家さんたちと毎晩お酒を酌み交わしながら鼓舞していたのを懐かしく思い出します。
そんな状況を打破してくれたのが、10年前の塚本智也さんでした。
今では海外のアートフェアが主戦場の彼ですが、SHIBUYA STYLEからnine colors、そして初個展のときも、私より長い時間ギャラリーに滞在して熱心にコレクターさんたちに作品を説明してくれていました。
このnine colorsをここまで続けてこられたのも、塚本さんを始め頑張ってくれた作家さんたちの飛躍とそれを応援してくれたコレクターさんたちのおかげと感謝しています。
今回のnine colors、オリジナリティー豊かな若い9名の作家たちをぜひ応援していただければありがたいです!