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パリ在住のフードジャーナリスト伊藤文さんのコラム

ラグジュアリーなパリのフード事情

パリ在住のフードジャーナリスト伊藤文さんのコラム

ラグジュアリーなパリのフード事情

昔からグルメの街として名高い、美食の都 パリ。
パリ在住の食のジャーナリストとして活動する伊藤文さんが、世界中の食通をうならせる
数々の美食の中から選りすぐりのものをピックアップして、毎回お伝えいたします。

パリ在住のフードジャーナリスト
伊藤文さんのコラム

1923年創業の老舗「メゾン・コンスタンティ」。
愛らしいベレー帽の形のチョコレートが日本に初上陸!

2026年1月30日(金)

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スペインとの国境に近いピレネー山脈を臨む山あいのベアルヌ地方で生まれたブランジュリー「メゾン・コンスタンティ」。ショコラトリーとしての挑戦による「ベレー帽チョコレート」には、地元への愛が込められている。


Maison Constantiで人々が会話する風景


「メゾン・コンスタンティ」は、フランスの南西部、スペインとの国境に近いベアルヌ地方の山間の村で生まれました。

製粉業者の息子だったレオン・コンスタンティがパン職人として独立し、「メゾン・コンスタンティ」をオープンしたのでした。当時のフランスは第一次世界大戦が終わったばかりで、日々の糧であるパンの供給が深刻な問題となっていたそうです。そんな時代、人々に無料でパンを配っていたという一代目レオンの温かな思いが、今でも地元には語り継がれているといいます。


窓から自然光が差し込むカフェで、ハンチング帽の男性が微笑み、肩を組んだ女性が後ろに立つ。中央はパン職人がパン棚の前で微笑み、右側は2人の女性が楽しそうに笑顔を交わしている。


ブランジュリーから、パティスリー・ショコラトリーの道を切り拓いたのは、現オーナーで3代目のジャン=リュック・コンスタンティさん。名門パティスリーである「ルノートル」や「ピエール・エルメ」などでも修業を重ね、パティスリー、ショコラトリーにも挑戦。奥様のナタリーさんと二人三脚で家業に革新をもたらしたのでした。

そして今は、4代目でパン職人の息子ルイさん、そして広報を務める娘ジュスティーヌさんと仕事を共にし、温かな家族の心が宿る店として地元の人々に愛されています。


左側に穀物入りパン、右側に16個のチョコレートが入ったボックスとおしゃれなパッケージ。暖色系で温かみのある雰囲気。


そんなファミリーが考案したチョコレートがLe béret de Constanti(コンスタンティのベレー帽)でした。

ベレー帽はバスク地方の帽子として知られていますが、その原型は、まさにベアルヌ地方にて、羊飼いや農民の防寒・防雨用の実用品として生まれたのです。そして、「メゾン・コンスタンティ」も拠点とするオロロン=サント=マリー周辺が製造の中心地なのでした。

創業者のレオンさんが亡くなった時に、ナタリーさんはベレー帽を形見として受け取った。そんな地方と家族の物語を携えたベレー帽にオマージュを捧げて、それを模ったチョコレートとしたのは、コンスタンティファミリーにとって当然のことだったのです。


白いテーブルに赤と青のベレー帽、白い皿には色とりどりの菓子。若い女性が笑顔で座り、開放的なカフェの雰囲気。


一番初めに作り上げたチョコレートは、「アスプ」と「オソー」の2種。ベアルネ地方の景観を象徴する二つの谷の名前です。

プラリネのフィリングですが、「メゾン・コンスタンティ」のスペシャリテであるトウモロコシのパンをベースにしたプラリネというオリジナリティあふれるチョコレートなのです。

プレーンなトウモロコシのパンにミルクチョコレートを合わせたのは「アスプ」。エスプレット唐辛子で風味づけしたスパイシーなトウモロコシのパンにダークチョコレートを合わせたのは「オソー」です。


白いテーブルにカラフルな焼き菓子の箱が並んでいる。パッケージにイラストと文字が描かれ、上品で洗練された雰囲気。


また「ビアリッツ」シリーズには、ベアルヌ地方のお隣、大西洋に面したバスク地方のフレーバーを込めた4種のチョコレートを考案。

ナポレオン3世の皇后の名を冠した「ウジェニー」は、高貴な色と味わいのピスタチオ風味のチョコレート。「イグザスー」はバスク地方イグザスー名産のチェリー風味。エスプレット唐辛子のアクセントも添えています。「バスク」はバスク地方の名産ガトーバスクを象徴するようなアーモンドとチョコレートのコンビネーション。「バイヨンヌ」はヘーゼルナッツとキャラメリゼしたカカオビーンズのプラリネをベースとしています。


カフェの店内。ガラスケースにはカラフルなマカロンやケーキが並び、上部には箱と飲料が陳列。右側にはクロワッサンや色とりどりの菓子が置かれている。落ち着いた雰囲気。


「パリ」シリーズもあります。チョコレートとパッションフルーツ風味のエキゾチックな酸味が際立つ「ノートル・ダム」や、ロマンティックな香りが印象的なローズとフランボワーズ風味の「サクレ・クール」など。

フランスの象徴として知られるベレー帽がフランスの香りで七変化。フランスというカルチャーと伝統、クリエイティブな心を一口で味わえる、そんな粋な精神が込められた一粒なのです。




Photos/Maison constanti, Aya ITO

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フードジャーナリスト

伊藤 文

Aya Ito

1998年から、在仏食ジャーナリスト・アナリストとして活動。
数々のメディアでの取材・執筆、食関係の本の出版、翻訳の経験、また食分野で活躍する様々なタレント(経営者、シェフ、生産者など)との深い交流を生かし、食を通して日仏をつなぐDOMAを創立(在仏)。
2017年には、パリ12区バスティーユ界隈にショールーム・アトリエ・物販店「atelier DOMA」をオープンする。
和庖丁の販売、メンテナンス、研ぎ教室を中心に、日本の食文化やものづくりの精神を伝える事業も展開する。

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